沖縄天然水族館では、環境型海洋レジャー最先進国であるオーストラリア・クイーンズランド州にある事業本部と共同してプログラムを展開しています。海洋環境保護と海洋レジャーの安全普及とを統合させた、新しいコンセプトの国際交流事業を進めています。
マリンエコ&セーフティー国際交流事業
沖縄天然水族館のオーストラリア事業本部・安全教育部門では、日本・アジアをはじめオセアニアや環太平洋地域におけるマリンスポーツの安全普及活動およびマリンスタッフへの教育事業を行っています。各種マリンアドベンチャーのための基礎となる先進的なトレーニングと教育システムは、沖縄天然水族館のネットワークに活かされています。
マリンアドベンチャー・ビジネスアカデミー(MABA)
オーストラリア事業本部並びに日本支部では、マリンスタッフの教育のために下記のコースを設けています。
- ・マリンビジネスマネージメント・コース
- ・SMAスマートマリンアドベンチャー・コース
- ・UDNユニバーサルダイビングインストラクターコース
- ・IPBA(国際パラセールボーティング協会)キャプテンコース
沖縄天然水族館が採用した新たなマリンセーフティー
すべての参加者が安心してマリンスポーツを楽しめるように、沖縄天然水族館では「アクティブセイフティー(積極安全性)」をすべてのツアーに採用しています。「アクティブセイフティー(積極安全性)」とは、マリンスポーツのリスクと参加者との認識、安全性確保の根拠、参加者のパニックやミスへの対応などを考慮して3段階にわけられた安全性レベルの、最高水準の基準です。
Negative Safety
非安全性レベル
- マリンスポーツのリスクと参加者の経験・技術との差異をカバーする為の安全技術を持たないもの。
- 安全性の根拠が、安全基準書及び現場での救助作業を実証できないレベルにあるもの及び、 安全化に多大なコストが要求されるもの。
- 参加者がパニック及びミスを犯すと事故につながる可能性が高く、必然的に事故が起きる可能性 が高いもの。
- 参加者全員の管理が不可能なマリンスポーツ
- 観光市場向けの商業化には適さないもので、傷害事故訴訟にも耐えられないもの。
Passive Safety
消極的安全性レベル
- マリンスポーツのリスクと参加者の経験・技術との差異が、現行技術ではカバーしきれないもの。
- 安全性の根拠が、安全基準書及び現場での救助作業において実証できるが、初心者の安全性の 確保には不十分なもの又は、想定される危険に充分に対応できないもの。
- 参加者がパニック及びミスを犯すと事故につながる可能性が、マリンスタッフの優劣により発生するもの。
- 参加者全員の管理が充分に行えないマリンスポーツ
- 商業化には従来型の技術に加え、新たな安全技術の開発が必要なもの。
Active Safety
積極的安全性レベル
- マリンスポーツのリスクと参加者の経験・技術との差異を、安全技術でカバーできるもの。
- 安全性の根拠が、安全基準書及び現場での救助作業において実証でき、器材・運営両面に於いて、想定される危険に積極的に対応でき得るもの。
- 参加者がパニック及びミスを犯す事を前提に、器材・運営両面で安全性が実証されたもの。
- 参加者全員の管理が可能なマリンスポーツ=ユニバーサルなマリンスポーツ
- 商業化に耐えうる安全技術の裏付けがあり、傷害事故訴訟に耐えうるもの。